9年生国語科「百科事典少女」①登場人物の心情に迫る

現在9年生の国語科では,小川洋子さん作「百科事典少女」という物語を用いた学習を実施してます。

今日は,生徒の話し合いが活発になった授業の一部をご紹介します。

①「そうして百科事典第十巻を閉じ,表紙をなで,両腕に抱えて本棚にしまった。」という一文に込められた登場人物(Rちゃんの父である紳士おじさん)の心情を読み取りました。

単語で区切りながら,その一語一語の意味やニュアンス,物語の前後との関係を探りながら,丁寧に読み取りました。

たった一文にもかかわらず,写真にもあるようにこんなにもたくさんの読みがあり,気づきがありました。

・「表紙をなで」というのは,Rちゃんの顔や頭をなでるという意味では?愛する娘を大切に思う気持ちが表れている。

・「本棚にしまった」のは,Rちゃんが愛した読書休憩室の百科事典だから。持ち帰ることなく,彼女が望んでいると感じてその場に戻したのでは?

・この時すでに,紳士おじさんはRちゃんの死を受け入れて心の整理がついていた。それは百科事典を書き写すという長い長い年月をかけて娘の夢を実現させてきた行為の間に少しずつなされたことであり,「本棚にしまった」というのは,紳士おじさんが前を向いて生きていこうとする決意の表れなのではないか?

 

さまざまな読み取りがあり,それらを共有する時間は気づきや感動があり,実に楽しい時間です。

次回は,小川洋子さんの「作品の書き方」についての批評を行います!

 

 

 

 

 

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