9年国語「俳句」17音に込められた思いとは?

9年生国語科の学習において,俳句の鑑賞を行いました。

日本文学最短の定型詩である俳句。そのたった17音に込められた筆者の思いに迫りました。

今日は2人の生徒の鑑賞文を紹介します。

①赤蜻蛉 筑波に雲も なかりけり   正岡子規

この俳句は,秋,木々が紅葉した筑波山と秋晴れの雲一つない空を赤蜻蛉が数匹飛んでいる光景を描写したものだと私は捉えました。赤蜻蛉の赤色と空の青色が対比されていて,より秋の美しい風景を際立たせています。また,「赤蜻蛉」と「筑波に雲もなかりけり」は取り合わせになっており,「なかりけり」の「けり」は切れ字で俳句に感動的な響きをつくっています。「雲も」の「も」は空の青さをより際立たせています。

 

②万緑の 中や吾子の歯 生え初むる  中村草田男

この句からいろいろなことを感じることができる。「万緑」とあるから,作者のまわりには葉が生い茂った木々がたくさん生えているという夏らしい情景が想像できるし,我が子の歯が生えそろったことは,木々と同じような生命感を感じる。そしてそのことに喜ぶ作者の姿も思い浮かべることができ,ほほえましくもなる。木々の緑と歯の白も,色が鮮やかで,容易に情景が想像できる。一つの句からいろいろな想像が広げられて,良い句だなと思えた。

 

生徒たちの「言葉に対する感性」が光る授業でした。

今後も,一つ一つの言葉に自覚的になり,言語感覚を豊かにできる授業づくりに努めていきたいと思います。

 

 

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