「盆と正月」という言い方があるほど,日本人にとって「お盆」は大切な行事と考えられています。 また,「藪入り」(やぶいり)という言葉もありました。
江戸時代,お正月とお盆には奉公人が休みをとって実家に帰ることが出来る時期を「藪入り」と呼び,地域によっては,それが昭和の時代になっても続いている所がありました。
昔は,仕事を見習うために,職人・商人ともに,十三・四歳頃から師匠や商家を選んで丁稚奉公にでました。丁稚たちは例年,特に正月の「薮入り」には,主人から衣類万端を与えられ,小遣いをもらって親許へ帰ったそうです。
この時期はまた,他の家に嫁いだ女性が実家に戻ることの出来る時期でもあり,「お盆」や「藪入り」は,自分と自分の家(先祖やルーツ)の繋がりを確認する大切な行事だったのです。
吾妻の子どもたちも,今頃おじいちゃんおばあちゃんの家で,普段は会えない従兄弟や親戚の人たちと一緒に,ご馳走を戴きながら楽しい一時を過ごしている頃でしょうか。
人間の生活がとても忙しく,慌ただしくなってしまった今,お盆に帰れない(帰らない)人も年々増えてきているようです。個人の生活だけではなく、人との繋がりをもっと大事にしながら,その中で,本当の幸せを見つけていきたいものです。





