広島への修学旅行から3週間,今年も9年生が平和レポートをまとめはじめました。レポートを書き始める前に,広島で感じたこと,考えたことを生徒に語ってもらいました。班4人,1人1分で自分の感じたことをまず語ります。

そしてその後班ごとに,何を感じたのかクラス全体に向けて発表してもらいました。広島を訪れた実感から語られる彼らの言葉は深く,担任は考えさせられてしまいました。彼らは,平和への思いを深めましたとか,平和の大切さに気づいたなんて言葉は一切口にせず,彼らにしか言えない言葉で語っていたのです。

修学旅行前に折り鶴を折っていたときに,大した思いもなくただ鶴を折っていたと自分を責める生徒がいました。平和記念公園で地球星歌を歌った時に感じた感覚,広島で歌えたことへの感謝と広島の人達との交流を語る生徒がいました。ピースサインはしてはいけないと教わった時の衝撃を語った生徒がいました。原爆の被害の大きさは資料を読んでもわからない,広島の原爆は今の核兵器よりも何百倍も小さいなんて,そんなこと言っていいのか,とある生徒が語りました。

ある生徒はこう言います。「広島に行くのは気が重かった。もっと大変なところなのではと思っていた。でも街は復興し発展していた。そして気づいた。大都市に戻った今でも,平和を語ることを広島に暮らす,広島を訪れる誰もが大切にしている。」

彼らの言葉を聞いて,その内容を繋げようとしていくと,自然に涙腺が緩んでしまいそうな自分に気づきました。なぜ広島の人達が平和を語り継いできたのか彼らは実感していました。広島の人達は世界中の人に呼びかけ続けています「広島に来てください」と。

世の中には,インターネットで検索できないことがあります。

広島の思いは検索できない