技術科9年生最後の課題は,「身近な製品を再発明」です。先日無事最後の授業が終了しました。
この授業は最後の授業というだけでなく,こうしてインターネット上に個人情報を取り除いた形で公開することを前提に書いてもらいました。

彼らは,身近な製品の問題点をみつけ,それを解決するアイディアを考え,手書きでプレゼン資料をつくり,それをプロジェクターで投影しながらクラスごとに発表会を行いました。この授業は,正解のない未来志向の授業です。

例えばこの再発明(9年3組1班)は,筆箱を再発明しようというアイディアです。最近立てて置くことのできる筆箱が売られています。生徒にもその製品を使っている生徒が多いのですが,フタがチャック式でわざわざ開けなければならない・・・ということに彼らは気づき,ならば立てた瞬間にフタが開けばよいと考えました。そして,よく生ゴミのゴミ箱などに使われている足踏み式のゴミ箱の機構を使えばよのではと考え,水筒ようにロックをつけておいて,普段は開かないけど,ロックをはずして筆箱を立てた瞬間にフタが開くギミックを思いつきました。
そこに至るまで,4人班での議論と,様々なメモが描かれ,アイディアが煮詰められていきました。最後の発表会では,他の班の生徒から,細部にわたる質問が出て実際に実現するための課題が明らかになるとともに,一つのアイディアをクラス全員で考える深い学びが実現していました。

以下に彼らのプレゼン資料を入れておきます。リンクをクリックすると9年生が手書きで作成した発表資料(PDF)が開きます。

9-1_1_「黒板受け」再発明

9-1_2_「テープのり」再発明

9-1_3_「定規」再発明

9-1_4_「ボトル容器」の再発明

9-1_5_「折りたたみハサミ」再発明

9-1_6_「ブックカバー」再発明

9-1_7_「枕」再発明

9-1_8_「コーンポタージュの缶」再発明

9-1_9_「2色蛍光ペン」再発明

9-2_1_「三角定規」の再発明

9-2_2_「箸」の再発明

9-2_3_「ルーズリーフ」の再発明

9-2_4_「ペン」の再発明

9-2_5_「ペンと消しゴム」の再発明

9-2_6_「シャープペン」の再発明

9-2_7_「鉛筆転がし」の再発明

9-2_8_「三角定規と分度器」の再発明

9-3_1_「筆箱」の再発明

9-3_2_「スプレー容器」の再発明

9-3_3_「下敷き」の再発明

9-3_4_「ゴミ箱のふた」の再発明

9-3_5_「ぞうきん」の再発明

9-3_6_「コンパスの針」の再発明

9-3_7_「クリアファイル」の再発明

9-3_8_「ちりとり」の再発明

9-3_9_「筆箱の開け方」の再発明

9-4_1_「筆箱」の再発明

9-4_2_「シャープペンシル」の再発明

9-4_3_「ちりとり」の再発明

9-4_4_「ホッチキス針入れ」の再発明

9-4_5_「シャンプー・リンス容器」の再発明

9-4_6_「黒板消し」の再発明

9-4_7_「シャー芯ケース」の再発明

9-4_8_「プリント」の再発明

9-4_h_「水筒」の再発明

9-5_1_「シャー芯入れ」の再発明

9-5_2_「シャー芯入れ」の再発明

9-5_3_「定規とはさみ」の再発明

9-5_4_「のり」の再発明

9-5_5_「学校の机とイス」の再発明

9-5_6_「テープ糊,修正テープ,付箋」の再発明

9-5_7_「タワシ・スポンジ」の再発明

9-5_8_「鉛筆キャップ」の再発明

 

9年生のみなさんには,CC BY というライセンスを説明させていただき,その条件で公開することを前提に再発明に取り組んでもらいました。
このCC BYとは著作者自らが,文化の発展を貢献することを目的として著作権を一部放棄することで,その自由な利用を促すライセンスです。詳しくはこちら,https://creativecommons.jp/licenses/ 特にその中でもCC BYは参考にしたことを明記するだけで,誰でもが自由に使うことができるもので,最もパブリックドメインに近いクリエイティブコモンズのライセンスです。

9年生は7年生からの技術の授業を通して,著作権などの知的財産権が文化を発展させることを目的に生まれたものであることを学習してきました。そして,自らがそこに何かを加えていく活動を木製品の製作や,3D-CADによるデジタル作品の共有という形で校内で進めてきました。今回の学習は9年生の最後の作品として,自分たちの学びの成果を実社会に公開するものです。

新規性という意味では,十分な検証をしたわけではありません。もしかしたらすでに特許出願等されているものも含まれているかもしれませんが,ここに紹介したアイディアはそれらの既存の特許をそのまま書いたものではなく,彼らが接することのできる身近な製品の問題点を考え,その問題点を解決するための解決策を班で話し合いその試行錯誤の成果をプレゼンさせたものです。しかし,今後実際に商品化される可能性の高いアイディアも含まれているように指導者の私には思えます。

誰でも,彼らのアイディアにアクセスすることができます。「平成28年度つくば市立竹園東中学校9年○組○班のアイディアを参考にしました。」と書いてくれる方が現れてくれることを期待しています。

 

身近な製品を再発明(reinvent)