小中一貫教育教育課程検討部会 提案授業IN 百合ヶ丘学園田水山小学校

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平成29年12月21日(木)田水山小学校におきまして,赤池英里教諭により,道徳の提案授業(1年1組 主題名:よいと思うことを 資料名:よりみち 1-(3))を「6つの帽子」の手法を使い実施いたしました。

〇 ねらいとする価値について

本主題は,内容項目の1「主として自分自身に関すること」の(3)「よいことと悪いことの区別をし,よいと思うことを進んで行う。」に当たる。この時期の児童は,善悪の判断を,相手が自分より強いか弱いか,あるいは好きか嫌いかで容易に変えてしまう時期である。また,恥ずかしかったり周囲の反応が心配になったりすることで物怖じして行動に移せない場合もある。よいことと悪いことの判断ができるようになってきたこの時期に,勇気に対するとらえ方やこれまでの体験を振り返ったり,自分だったらどうするかを考えたりすることで,様々な状況にあっても「よい」と思うことを貫き通すことができる態度を育てたいと考えた。

〇資料について

本資料は,(1)学校からの帰り道,かなえは友達のみさきちゃんから,公園で遊んでいこうと誘われる。(2)かなえは寄り道したくなかったが,断ることができずに公園で遊んで帰る。(3)数日後,かなえは,またみさきちゃんから誘われるが,寄り道はいけないと注意する。の3つの場面で構成されている。

1・2の場面では,自分の行動がいけないことと知りつつ,正しい行動に移せないかなえの心の葛藤について考えさせたい。そして,3の場面では思い切って注意したかなえの勇気に共感させ,よいことを進んで実践しようとする心を育てたい。

そこで,エドワード・デ・ボーノ博士が開発した思考法である「6つの帽子」という思考法を授業で活用する。「6つの帽子」とは,「水平思考」とも呼ばれ,話合いの際に6つの視点を示し,全員が同じ視点で意見を述べることで,賛成・反対といった狭い視野で対立することなく,物事を多面的に捉えることができるという思考法である。視点が明確であるため,考えやすく発言しやすいという利点もある。本実践における6つの視点と順序は,1.青…思考プロセス的視点(課題把握)2.白…中立的視点(事実やデータ)3.赤…感情(直感的な判断)4.黄…肯定的視点(良いところ)5.黒…否定的視点(問題点)6.緑…創 造的視点(新たな提案)7.青…思考的プロセス(まとめ・振り返り)とする。

今回の提案授業は「「勇気」があるとはどういうことですか。」という導入から入り,登場人物たちの言葉のやりとり,気持ちやその変化を「6つの帽子」の手法を活用しながら,授業の週末に再度「勇気」とは何かを問いかけ,授業前との変容を共有させる授業の流れであったと思います。

「勇気」とは何かを考えさせる過程で,「6つの帽子」の手法は効果的に作用していたように思われます。ともすると,意見が拡がり気味になり,ねらいに到達することが困難な場面でも明確な話し合い(思考)の方向性を明示できる「6つの帽子」の手法は有効であると考えます。

本授業においても,とても活発な「6つの帽子」のステップを踏まえた(考える視点が明確になっている)意見が児童からだされ,ねらいに迫っていけたと思います。

提案授業をして頂いた,小中一貫教育教育課程検討部会の赤池先生,ありがとうございました。また,今回の提案授業を快くお引き受け頂いた百合ヶ丘学園田水山小学校の関 泰代校長先生はじめ,田水山小学校の先生方に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。