第3回 小中一貫教育教育課程検討部会 提案授業in小野川小学校

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11月27日(月),小野川小学校で久保田有香教諭による6つの帽子を活用した提案授業が社会科で行われました。市内の小中学校より約30名の先生方にもご出席頂きました。「わたしたちの生活と工業生産」の中の「自動車をつくる工業」で未来の自動車を考えていく学習を通して,以下のようなコンセプトでねらいにせまる授業でした。

【指導観】

本小単元では,ニーズに合った新しい技術の開発,資源の有効な利用や確保,環境への配慮などの工夫や努力が日本の工業生産の発展には欠かせないことについて考えたり判断したりして適切に表現できるようにする。これを受けて,小単元の最後には,これまで学習したことを活用し「よりよい未来の車について考えよう」という課題で,未来の自動車を設計する学習を行う。福祉・環境・安全を考慮に入れながら学習を進めていく。夢物語ではなく,日本の自動車工業の努力や工夫,特徴や消費者のニーズ,環境や安全性について考えながら設計していくようにする。未来の車を設計する思考活動を通して,社会参画する資質の基礎へとつなげていきたい。

また,エドワード・デ・ボーノ博士が開発した思考法である「6つの帽子」という思考法を授業で活用する。「6つの帽子」とは,「水平思考」とも呼ばれ,話合いの際に6つ(6色)の視点を設定し,全員が同じ視点で意見を述べることで,賛成・反対といった狭い視野で対立することなく,物事を多面的に捉えることができる思考法である。また,視点が明確に定まっているため考えやすく,発信しやすい。本実践における6つの視点と順序は①青…思考プロセス的視点(課題を定める)②白…中立的視点(事実やデータ)③赤…感情的視点(直感的な判断)④黄…肯定的視点(良いところ)⑤黒…批判的視点(問題点)⑥緑…創造的視点(新たな提案)⑦青…思考プロセス的視点(総括・まとめ)とする。また,緑(新たな提案)において,グループで意見を出し合った後に,他の班と考えを共有することで,さらに多様な考えに触れ,⑦青(総括・まとめ)に生かせると考える。

6つの帽子の思考法により,方向性のぶれない活発な話し合いが展開されていました。児童たちも多様な観点から考え,話し合いができるので対話のあるより深まりのある学習が行われていました。

当日は,筑波大学 人間系教育学域 教授 樋口直弘先生に授業を見て頂き、ご指導を頂きました。「新学習指導要領における思考力・判断力・表現力の育成」についてご講話を頂きました。その中でも社会科における思考力・判断力・表現力については(1)社会的事象等の意味や意義,特色や相互の関連を考察する力(2)社会にみられる課題を把握し,その解決にむけて構想する力(3)考察したこと,構想したことを説明する力(4)考察したこと,構想したことことを基に議論する力が必要であると教えて頂きました。

また,視点を生かした,考察や構想に向かう「問い」の例として

【考察】

  • どのように広がっているのだろう
  • なぜこの場所に集まっているのだろう
  • いつどんな理由で始まったのだろう
  • なぜ〇〇と〇〇の協力が必要なのだろう
  • どのような工夫や努力があるのだろう
  • どのようなつながりがあるのだろう

【構想】

  • どのように続けていくことがよいのだろう
  • 共に生きていく上で何が大切なのだろう

*6つの帽子との関わりを考える

等のご指導を頂きました。